Ito-FUTI

(2018年留学者のために更新済)

「米国伊藤財団-FUTI奨学金」Ito Foundation U.S.A.-FUTI Scholarshipおよび「IF育英奨学金」IF Ikuei Scholarshipは、1学期(Semester)以上の中長期留学を対象とした、最長2年間、最大年額50千ドルの奨学金です。資金提供は後述の米国伊藤財団です。運営を担当するFUTIは米国New York州のNPOで、東大OBのVolunteer活動(多数の個人寄付も)で支えられている関係で、①米国、②東大が活動範囲です。但し2018年度には若干活動範囲を広げた「IF育英奨学金」を開始します。

=================<概要>=================

下表は、本奨学金の概要です。応募される前には下表に続く本文を熟読して下さい。「IF育英奨学金」については、下表に記載の部分と本文中の特記の部分以外は、「米国伊藤財団-FUTI奨学金」と同じです。但し「IF育英奨学金」の場合は、本文中「東大」とある所を「東大または東大以外の日本の大学」と読み替えて下さい。

種別 米国伊藤財団-FUTI奨学金 IF育英奨学金
応募資格
  1. 東大在学中に、米国の大学に1学期(Semester)以上留学の場合。
  2. または東大の学部または大学院を卒業/修了見込みで、米国の大学で上位の学位を取得する場合。
  3. または東大を卒業/修了した後に就学を離れ 、または他大学に就学した後に、米国の大学に留学する場合。
  1. 東大または東大以外の日本の大学に在学中に、米国の大学の学部または修士課程に1学期(Semester)以上留学の場合。
  2. または日本の大学の学部卒業見込みで、米国の大学の修士/博士課程に進む場合。
  3. 上記に準じる場合で、FUTIが応募を予め承認した場合。
応募 FUTIのオンライン応募システムから応募して下さい。詳細は下記。米国の大学への応募とは別であることに留意して下さい。
応募書式 12月中旬
応募締切 2018年2月末日。推薦状の締切も同時。
選考 次の項目で選考します。

  1. エッセイに書かれている留学の目的、熱意、実現性
  2. 学業成績
  3. 英語成績
  4. CVに表現されているリーダーシップと積極性
  5. 推薦状

これらを均等に総合的に評価して選考します。必要に応じて面接させて頂きます。

左記のうち、(2)(3)は就学に充分であることが確認できれば、以降の評価には加えません。代わりに、

  1. 将来日本社会への貢献見込み大。
  2. 留学への熱意は高いが、その実現には経済的に奨学金の必要性大。
  3. 今迄あまり留学経験・海外生活に恵まれなかった方を優先。
  4. 活発な課外活動の結果、学業・英語の時間制約があった方を歓迎。
  5. 必ず面接させて頂きます。

これら各項を重視します。エッセイとCV(Curriculum Vitae、履歴書)で充分表現して下さい。

最終結果は4月末までにお報せします。
予定人数 数名乃至十名程度  2018年度は1名程度
奨学金の金額 応募書類記入の必要費用を参照し、少数名の全額支援(年額$50,000以内)、または(全額支援をご希望でも)部分支援($10,000~$20,000)。 同左。但し奨学金が或る金額以下の場合は留学できない(しない)という最小金額があれば応募時に明示して下さい。

=================<概要終り>=================


[奨学金提供の主体]

「米国伊藤財団 Ito Foundation U.S.A.」は、日本で既に広く学生に奨学金を提供して勉学を支援している伊藤謝恩育英財団の創立者・理事長で(株)セブン&アイ・ホールディングス名誉会長の伊藤雅俊氏が、同じく創立し理事長を務める米国の財団です。

米国伊藤財団は伊藤謝恩育英財団と同様に、日本全体が貧しかった若き日に学資の提供を得て人生の推進力を獲得した創立者が、謝恩の立場で前途有為な学生を支援するために熱い想いをもって設立し運営している財団です。

「FUTI=Friends of UTokyo, Inc. 東大友の会」は、東大卒業生が中心となって、東大と米国の大学との間の留学生に奨学金を支給することを通じて、東大の国際化と両国学生間の交流に貢献して来た米国New York州のNPOです。

FUTIのメンバーの大多数は、留学制度や奨学金が今ほど整備されていなかった時代に、青雲の志をもって自ら留学への道を切り開き、その知識と経験を文系や理系の多様な分野で、教職・企業人・起業家・社会人として活かしてきた元東大生達です。国際化時代に日本や東大の国際化が必ずしも充分ではなく、ともすれば他国の後塵を拝していることを深く憂い、その改善にボランティアとして微力を尽くしています。

この両者の提携により、米国伊藤財団の資金提供とFUTIの運営で、米国大学への中長期留学を志す東大の学部生・大学院生に奨学金を支給します。

[奨学金の対象]

  1. 1学期(one semester 又は two quarters)以上の期間の米国大学への留学を目指す、人文学、社会科学、自然科学、生命科学、工学など全ての学術分野の学部生と大学院生(IF育成奨学金の場合は、学部生と学部卒業見込みのみで、Cを除く)。
    具体例としては、

    1. 東大在学中に、米国大学の1学期(Semester)または2学期程度の期間留学して国際経験・見識を積み、年次を遅らせることなく、または1年程度遅らせて東大で学位を取得することを目指す学生。
    2. 東大を卒業/修了見込みで、卒業/修了後に上位の学位を米国大学で取得することを目指す学生。米国大学の多くは夏季にも単位が取得でき、2~3学期で修士取得が可能な場合があるので、修士終了後に年次を遅らせることなく日本で就職・進学が可能な場合が少なくありません。但し米国で博士課程を目指す学生は次の点に注意して下さい。(1)多くの大学では博士課程の学生を学部卒から採用するので、東大の修士課程修了から米国の博士課程の途中年度に進学することは困難を伴います。(2)米国の博士課程には手厚い支援があります。それに不適格という以外の理由で当奨学金を必要とする場合には、Supportの項目でその事情を詳述して下さい。
    3. 東大を卒業/修了した後、就職などで就学を離れ 、または留学を含む他大学に就学した後に、米国大学に新たにまたは継続して就学する場合も、応募可能です。応募書類のエッセイに事情を詳述して下さい。事情により有利または不利に扱う場合があります。但し公平のために学業成績は東大のものを提出して下さい。東大以降の学業成績もあれば参考のために提出して下さい。推薦状は東大関係者または以降の大学関係者のどちらでも、また両方でも結構です。複数の推薦状の送り方については、FAQを参照のこと。
  2. 次の場合は主対象ではありませんが、考慮することがあるので連絡して下さい。 (IF育成奨学金の場合は除く)
    1. 米国の大学に在籍し(日本人を含め国籍は問わない)、1学期以上の期間東大に留学することを目指す学生。但し東大留学中に日本人学生の国際化指向に好影響が見込める場合。
    2. その他上記1.に準じる場合。

[留学先の受入れ]

  1. 留学先の受入れは個々の責任で進めて頂きます。人生の突破力・行動力が試される場面だとFUTIは考えています。
  2. 留学先の受入れの決定前に奨学金に応募する場合は、手続き中の留学希望先を最多の場合で第3希望まで登録して頂きます。「第3希望までのいずれかに受け入れられた場合に奨学金を支給します」とか「第1希望に受け入れられた場合に限り奨学金を支給します」といった選考をします。
  3. 留学先の受入れが前提ですから、英語検定試験の成績は奨学金の応募資格としては問いませんが、留学目的の達成能力の一つとして、学業成績と同様な選考要因にはなりますので、必ず提出して頂きます。

[奨学金の支給]

奨学金は留学期間中支給しますが、2年を越えないこととします。2年以上の留学に値するような前途有為な学生は、3年目以降は留学先など他から当然支援が得られるはずだという前提です。1年目に奨学金を支給させて頂いても、2年目を保証するものではありません。2年目は改めて応募して頂きます。1年目が高額な場合に2年目は減額になる可能性があります。財源的理由と、自活能力向上への期待があります。

奨学金の金額は、ご本人の申請金額に基づき、授業料、旅費、生活費を、学生生活に充分専念できるように必要額を査定して定めます。但しTeaching Assistant、Research Assistantの機会は、資金面もさることながらご本人の成長のために重要だとFUTIは考えています。少数名には必要額に近い全額支援の金額(但し年間$50,000以内)を支給します。他の方には(全額支援をご希望でも)部分支援($10,000~$20,000)をご提案し、受けて頂けるかどうかお尋ねします。事情や根拠が明確であれば申請金額が大きいことが不利になることはありませんが、根拠が不充分な甘い見積もりは心証を悪くします。また必要金額と成果との関係は当然評価します。

[併給]

  1. FUTIは他の奨学金との併給(=2つ以上の奨学金の受給)は許容しますが、報告して頂きます。しかしそれが必要経費以上にならぬように調整します。そのために東大国際交流課とは緊密に情報交換します。
  2. 他の奨学金の規則で併給を認めないか、制限する場合が多いので注意。
  3. JASSOの奨学金との併給の場合は、本奨学金は原則として①大学納付金と、②旅費 の範囲とします。

[奨学生の選考]

FUTIのScholarship委員会が、応募書類で選考し、必要に応じて面接を行います。また必要に応じて特定分野の専門家のアドバイスを得ることがあります。
選考方針としては、

  1. 将来日本をはじめ広く社会に貢献し、奨学金が還元されるような能力の持ち主であること。そのためには:
  2. 留学の目的が明確で、それには利己的な要因があって当然ですが、それよりも社会貢献への意思が強固で志を高く持っていること。留学の目的は、英文のエッセイに盛り込んで頂きます。
  3. 留学の目的が達成できそうな学業成績・英語成績と、リーダーシップと行動力があること。
    1. 学業に関しては、優やAの数、あるいは平均点も指標として重要ですが、優秀な応募者が多い中では志の高さが差別化要因になります。また取り組んでおられる専門分野や、興味分野の説明も大事です。「理解力はかなり広く高いが必ずしも個々の分野の専門家ではない委員」にどう説明し情熱を伝えられるか工夫をお願いします。
    2. リーダーシップと行動力の視点では、過去・現在の部活動・ボランティア活動・企業実習・研究プロジェクト担当などの実績から評価しますので、忘れずにエッセイとCV(Curriculum Vitae、履歴書)に記載して下さい。
  4. (恐らく他の奨学金よりも)推薦状を重視します。ご本人のことをよく知らない権威者がありきたりの褒め言葉を並べた推薦状は評価できません。ご本人のことをよく知る方からの辛口甘口の推薦状は信頼できます。そういう推薦状を頼める方の存在もご本人の評価要因の一つです。推薦状は1通以上あっても構いませんが、数は評価せず内容を評価します。複数の推薦状を送る方法についてはFAQを参照して下さい。

[応募書類の提出]

奨学金に応募するには、下記の書類(1-7)をFUTIのオンライン応募システムを使い、期限迄に提出して下さい。加えて下記8の推薦状は、同じ期限までに推薦者から直接FUTIにご送付下さるよう依頼して下さい。

  1. 留学受入れ先が決まっていれば米国大学名と学科・コース名を記入して下さい。まだ受入れが決まっていない場合は、留学希望先を最多の場合で第3希望まで記入して下さい。東大の留学プログラムの中で進めている場合は、東大の留学プログラム担当者、あるいは事務局を記入して下さい。
  2. 総費用の見積り(授業料、居住費用、食費、航空運賃、保険などの項目別に)。
  3. 他からの経済的援助(留学先からの援助、東大からの援助、他の財団からの援助、親族からの援助、ご自身の蓄え等)。
  4. FUTIから必要な援助申請額。
  5. 学業成績表、TOEFL/IELTS/TOEIC成績のコピー。加えて、東大のように学業成績表にGPA(成績の単位数重み平均)の自動計算が含まれていない場合には、こちらの計算表を参照して各自GPAを計算して頂くと共に、その計算表を成績表と共に添付して下さい。
  6. 英文のCV(Curriculum Vitae、履歴書)
    academic background, work experiences, thesis or research topics (if any), extracurricular activities, publications & reports, awards & prizes (e.g. scholarships) などを記載して下さい。FUTIでは、リーダーシップや積極性を重視します。これらをCVに表現して下さい。
  7. 留学で何を成し遂げたいか、英語500語程度で綴った簡単な簡潔なエッセイ。
  8. 推薦状(英文、日本文いずれでも可)を宛に期限迄にFUTIに直接ご提出下さるよう、早めにお願いして下さい。推薦人はご本人を良く知る指導教授が最も相応しいですが、ご本人の学力や人柄や実績を良く知っている他の方でも結構です。
    応募書式には、推薦状をお願いした方のお名前、電話番号、メール・アドレスを記入して頂きます。

オンライン応募システム には「保存」機能がありませんので必要書類を全部手元に集めてから応募して下さい。

[選考結果の通知]

留学年の4月末までに選考結果をご通知します。

[奨学生の責務]

奨学生として選抜された場合には次のような責務を負って頂きます。

  1. 本奨学金の奨学生に相応しい言動と実績を期待します。
  2. 別途定めるように、留学中定期的に、また終了後に報告書を書いて頂きます。
  3. 伊藤謝恩育英財団(東京)が行っている奨学金事業の奨学生OB/OGの会「雅会」の、講演会その他の会合に積極的に出席し、奨学生OB/OGおよび奨学生との交流を図ることを期待します。
  4. 奨学生の都合または落ち度で留学を中断した場合、または中断せざるを得なくなった場合には、中断までに受取った奨学金の金額の一部または全額を返済する義務が奨学生に生じます。返済金額は事情をFUTIと米国伊藤財団が判断して決定します。